カニとさくらんぼの話

西原理恵子の「毎日かあさん」の何巻かで「カニ母編」とあるのは、子供が寝静まった夜中にひとりカニを食う自分のことを揶揄しているのですね。
一人でうまいもの食っているときに浮かぶのは「子供より親が大事、と思いたい」という太宰「桜桃」の一節で、先日読み直したらなんか全然記憶と違っていて驚いた。
4歳の長男が痩せこけていて、まだ立てない。
太宰の次女津島佑子の手記によると、長男はダウン症だったらしい。
小説中には病気であるとは書かれず、だが障害を疑い、それを認めたくなく夫婦ともその疑いを口にしない様子が描かれる。
3人の幼い子の世話に追われ、重体の妹を見舞いたいという妻を残し、飲み屋に出かける主人公。
そこで出されたサクランボ。
いやはや、な状況設定でありました。